苦情解決 2021年3~5月

ご意見とその対応について(1件)

【苦情】『ハーモニカの楽譜の改善』と『園の説明会で、「ひらがなをあえて教えることはしません」と明言していたのに、楽譜がひらがなが読める前提で書かれていることにも納得できません。』(それぞれ抜粋)という意見が保護者の方から出ました。

【対応】年中児になり、ハーモニカの『吹く』、『吸う』の練習、『ドレミファソ』の音階が吹けるようにしています。年長児になり、ハーモニカの楽譜を見ながら、曲に挑戦していきます。同時に鍵盤ハーモニカも取り組んでいきます。鍵盤ハーモニカの楽譜は年長児で初めて行なうこともあり、丁寧に音階ごとに色をつけています。ハーモニカの楽譜は一年間の練習期間があったこと、『吹く』、『吸う』が大事なため、矢印とともに『吹く音→赤』、『吸う音→青』で塗ってあります。これは、ハーモニカの楽譜を作る際、その時に在籍していた子どもたちに意見を聞き、「その方が分かりやすい」という言葉が出たためそのようにしていきました。
楽譜の見方が違うことは、楽譜を渡す時に子どもたちに丁寧に伝えています。また、ハーモニカの楽譜の1ページ目に説明も書いてあります。ハーモニカに貼ってある音階の目印のシールの件ですが、本来ならば、どちらの楽器もドにだけ目印のシールを張るだけにしたいと考えていますが、こちらも子どもたちからの希望もあり音階ごとにシールの色を変えて貼っています。練習の際は、一人ずつ吹く様子を見ていきます。実際に側で吹いてもらい、吹けない子には個別に一音ずつ丁寧に教えています。確かに『ド』、『ソ』しか吹けていなかった子がいましたので、楽譜の見方、正しい吹き方などをその都度丁寧に教えていきました。そして、教えていく中で吹けるようになったか、理解できたかの確認までしていきました。難しさを感じている子には、吹く部分を短くしていくなど、個別の対応もしていきました。
ただ、以前の子どもたちと楽譜の見方や捉え方が変わってきていることは感じていますので、子どもたちの変化に合わせて、楽譜の方は変更していきたいと考えています。
今年度はコロナウィルス感染拡大の予防するため、全体でのハーモニカの練習回数も少なかったです。また、以前ならば、室内あそびの時間に自由に練習できていましたが、その時間も飛沫を予防するためできませんでした。そのため、練習量が少なく、例年の子どもたちよりも吹けない子がたくさんいました。(昨年度までのコロナ禍ではない頃は、生活発表会のある12月頃には楽譜のほとんどの曲を吹けている子が半数以上いました。)
『楽譜が平仮名で書かれていることに…』というご意見ですが、確かに『ワークなどで字を教える時間を作って、平仮名を敢えて教えることはしていません』。その代わり、平仮名で献立表を作って貼ることや一日の流れをクラスのホワイトボードに平仮名で書くなど、子どもたちの目に平仮名が触れる環境を作っています。また、あそびや活動を通して、平仮名、カタカナ、数字、時計などを教えています。楽譜も平仮名を読める前提で作ってはいません。読めなくても曲の音階が分かるように音階で歌い、覚える練習をしてから、ハーモニカや鍵盤ハーモニカに取り組んでいます。楽譜を見ながら、音階を歌っていくことで、活動を通し平仮名に興味を持ったり、平仮名の形に気づけるようにしています。そのため、『活動を通して平仮名に興味を持つためのひとつの取り組み』と考えていただけると幸いです。

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